特集テーマ MIS SHORT FUSION
近年MISt手技は飛躍的な進歩を遂げましたが先端技術追求の一方で多数例の基本手術の見直しもMISt普及には重要です。我々脊椎外科医が最も多く扱うのは脊椎疾患のcommon disease である腰部脊柱管狭窄症や脊椎すべり症、特に1~2椎間の病変ですので今回のテーマは最も行われているMIS SHORT FUSION としました。入門編であり基本的な手技ですが改善の余地や注意点、術者のこだわりがまだまだあり初心者にも一家言お持ちのベテランにも楽しめる内容かと自負しております。
今回は私の所属する大阪大学脊椎グループメンバ-を中心にMIStも含め固定術一般についてそのコツや注意点を講演してもらい、次のワークショップでNext stageであるMIStを体験してもらう企画としました。基本的な手技であるがこその参加しやすさを意図しています。
皆様からの活発な議論をお待ちしております。
特別講演1 脊椎低侵襲手術のメリットデメリット 東京大学大学院医学系研究科 整形外科学 講師 大島 寧先生
特別講演2 脊椎領域における骨粗鬆症の病態と対応策 山梨大学大学院総合研究部 整形外科学講座 教授 波呂 浩孝先生
豊富な臨床経験をお持ちのお二方からテーマは異なりますがMIStの見直しや今後の発展に関する興味深いご講演をしていただく予定です。
ワークショップ 従来の模擬骨使用に加え新たな試みとして少数ですが豚の生体骨を使用した実習を準備しています。インプラント手技だけでなく軟部組織の展開や椎弓切除など脊椎手術の基本手技も行えます。若手Drや手術室Nsの参加を是非お待ちしております。